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代替医療を取り入れた混合診療導入が先送りされた件について

2008年07月19日

代替医療を取り入れる混合診療が本年4月から導入されることを、多くの医療従事者や患者の方々が期待していましたが、厚生労働省の決定は導入を先送りすると言うことでした。

先送りの理由を全面否定するつもりはありませんが、医療を求めているのは患者であり、患者にはより多くの選択肢が与えられるべきだと言う観点から見れば、今回の先送りには納得がいきません。ヨーロッパ、特に英国、フランスやドイツの医療は、混合診療は当然であり、その上に今では統合医療(Integrated medicines)の導入推進がチャールス皇太子を名誉総裁にいただき行われつつあります。治療方法に対する考え方では、これ等の国と日本との間では大きな差があると言わざるを得ません。一方代替医療従事者例えばアロマセラピストのレベル差も日本とこれ等の国との間では大きいことを認めざるを得ません。それだけにアロマセラピストの質の向上は将来の混合診療実施に向けて必須です。

Aromatherapy of London Collegeではこの目的に向かって、期待されるセラピストの養成を、IFAの指導とPrincipal teacher(Susan A, Murphy ふじもと)のヨーロッパ(英・独) と日本での25年の経験を活用して行っています。日本での混合診療導入の遅れの遠因の一つは、大学の医学部での教育にもあると思います。

日本の大学では何処の医学部が取り上げているでしょうか?米国の医学部は欧州の大学から習い、医学生に代替医療の基礎を20数年前から学習させ始めました。これが混合診療の導入に役立っています。日本でも必修科目でなくても、選択科目で多くの代替医療の基礎が勉強できる機会が出来れば、状況の変化が期待できます。 今日本で一番期待できるのは、医師・看護師の方々が組織しておられる日本アロマセラピー学会です。5,000年の歴史のあるアロマセラピーの効果を認識し、学習と自由診療のもとに実施しておられます。患者の立場に立ち、幅広い医療を目指しておられるこの団体の活動に大いに期待したいところです。